遺影にスナップ写真はNG?おすすめのロケ地と撮り方を解説
写真:福井達也

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福井達也

ポートレートや家族写真を中心に撮影活動しているフォトグラファー。バンタンデザイン研究所専門部を卒業後、広告代理店勤務を経て独立。母校で講師も行うなど幅広く活躍されている。

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【目次】

  1. はじめに
  2. スナップ写真を遺影に使っても大丈夫?
  3. 遺影に使うスナップ写真の条件
  4. スナップ写真を加工して無背景の遺影を作りたい場合
  5. 遺影用にスナップ写真を撮影する際のポイント
  6. 遺影用のスナップ写真におすすめのロケ地
  7. 遺影のスナップ写真のまとめ

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はじめに

終活の一環として、遺影の写真を生前に撮影しておく方が増えています。
そこで「どこで撮影したら良いのか」と、撮影場所に関して悩まれる方が多く、中には、「外で撮影したり、スナップ写真を撮ったりしても良いの?」と、自然な写真を残したい方も多いです。

そこで今回は、

  • ・スナップ写真を遺影に使えるのか
  • ・遺影に使うスナップ写真の条件
  • ・無背景の写真を作る方法
  • ・スナップ写真を撮影するポイント
  • ・おすすめのロケ地

主にこの5点について解説していきます。

多くの人の目に触れる写真のためにいろいろ選びたいこともあるでしょう。お気に入りの写真を撮る際のおすすめのロケ地と撮り方について解説します。

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スナップ写真を遺影に使っても大丈夫?

遺影にスナップ写真はNG?おすすめのロケ地と撮り方を解説1

そもそも遺影の写真には、特別ルールや決まりがありません。そのため、スナップ写真などを遺影に用いても問題はありません。
屋外で撮影したスナップ写真の方が「自分らしい写真」「自然な写真」が撮れるという人も多いでしょう。

あらためて撮るとどうも緊張してしまうという人などには、スナップ写真がおすすめです。

そもそも「スナップ写真」とは?

そもそも「スナップ写真」とは、特別なセッティングをして、写真館などで撮影しない写真のことを言います。ありのままを自然に撮影する写真とも言えるでしょう。

かしこまった姿勢や表情ではなく、自然な姿や表情で撮れるのがメリットです。日常的な姿を撮影することができるでしょう。

遺影に使うスナップ写真の条件

遺影にスナップ写真はNG?おすすめのロケ地と撮り方を解説2

遺影にスナップ写真を使用するのはOKです。しかし、使用する写真には条件があります。
それは次のような5つの条件を満たす写真です。詳しく解説していきます。

スナップ写真の条件1:被写体にピントが合っている

被写体にピントが合っていることが遺影では大切です。顔がぼけていては、本人ということがわかりにくくなります。
スナップ写真の場合には、背景などにピントが合ってしまうこともありますので注意してください。

また、写真を拡大することもありますが、あまり顔のサイズが小さく写っていると、拡大した場合にボケてしまいます。そのため、小さな写真の場合には、よくピントが合っている写真であったり、高画質の写真であったりする必要があります。

スナップ写真の条件2:写真全体で顔の比率が大きい

あまり顔の比率が大きすぎて、バランスが悪い写真はNGです。上半身がアップで写っているサイズにするとバランスが良いでしょう。顔だけのアップにならないように注意が必要です。

顔がしっかり見えるサイズであることは大切ですが、顔が大きすぎると異様にもなってしまいますので気を付けてください。大きなサイズになりますので、バランスを考えた顔の比率が大切です。

スナップ写真の条件3:顔に影がかかってない

3つ目の条件は、顔に影がかかっていないことです。
遺影は顔の表情までしっかり見える写真を撮影する必要があります。屋外で撮影した場合、顔に影ができやすくなりますので、太陽の向きも考えて逆光になって、顔が暗くならないように撮影してください。

帽子などもいつも被っているならば被って写ってもいいのですが、顔に影が出ないように顔全体がわかるように撮影するのがいい方法です。

スナップ写真の条件4:正面を向いている

スナップ写真は、自然な写真を撮るようにしますが、できるだけ正面を向いている写真がおすすめです。本人の表情などがわかりやすくなっていいでしょう。

スナップ写真の条件5:1〜5年以内の写真を使用する

遺影にするスナップ写真はあまり昔の写真を選ばないようにしてください。若い写真がいいからと選ぶ場合もありますが、今と大きくイメージが変わってしまうこともあります。できるだけ1~5年以内の写真が雰囲気が伝わっておすすめです。

スナップ写真を加工して無背景の遺影を作りたい場合

遺影にスナップ写真はNG?おすすめのロケ地と撮り方を解説3

遺影に適した写真がない場合は、スナップ写真を加工することで、遺影に使うことも可能です。専門業者に依頼すれば、相場の5,000円~10,000円程度で、顔だけトリミングして、洋服を変えた写真にすることができます。

ただし、業者に依頼する場合も、これまで紹介した条件を満たした写真がおすすめです。ピントや顔の比率、顔に影がかかっていない、正面を向いている、最近の写真であることなど、条件を満たした写真にしてください。

遺影用にスナップ写真を撮影する際のポイント

遺影にスナップ写真はNG?おすすめのロケ地と撮り方を解説4

遺影用の生前写真をスナップ写真として撮影する際、誰に頼んで、どう撮影したらいいのかを悩まれますよね。スナップ写真を撮る上で、抑えておきたいポイントを2つ解説します。

(1) プロカメラマンに撮影を頼む

スナップ写真もプロのカメラマンに撮影を頼むといい写真が撮ってもらえます。個人で営業しているフリーランスのカメラマンや写真館の出張サービス撮影もありますので、依頼してみてください。

スナップ写真だから、誰かに撮ってもらえばいいと思っていても、自然体でのスナップ写真は意外と難しいものです。屋外で撮影した場合、自然光の調整なども必要で、顔への光などを気にして撮る必要があります。顔へのピントの合わせ方なども難しくなるでしょう。
遺影に使うからと言って依頼することで、いい表情の写真を撮影してもらえておすすめです。

(2) 長い時間撮影をしない

撮影する場合は、屋外での撮影はあまり長時間撮影をしないことも必要です。特に最近では夏は暑さ対策が必要ですし、冬もとても寒い日が多くなっています。体調も考えて、長い撮影をしないように注意してください。

体調がいい日に撮影するようにし、できればいい表情で写ることができる日に撮るといいでしょう。

そして、「もっとここで撮影してみたい」「もっとこんな写真を撮りたい」と思うかもしれませんが、早く撮り終えることが大切です。疲れないうちにいい表情で撮影するようにしてください。

遺影用のスナップ写真におすすめのロケ地

遺影にスナップ写真はNG?おすすめのロケ地と撮り方を解説5

撮影用の場所におすすめのロケ地についてもいい場所を見ていきます。次のような場所が選ばれることが多くなっていますので、参考にしてください。自然の中で撮りたいという人や思い出の場所で撮影したいという人がいます。

緑あふれる公園・庭園

遺影にスナップ写真はNG?おすすめのロケ地と撮り方を解説6

せっかくならば、緑あふれる公園や庭園の気持ちのいい場所で、撮影するのもおすすめです。緑の中でならばきれいな写真が撮れるでしょう。
気候もいい時期に緑が映える中で、写真を撮ってみませんか。表情も自然な表情が撮れておすすめです。
また、平日の公園や庭園ならば、人も多くないために落ち着いて撮ることができます。

花畑

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花が好きな人も多いでしょう。花畑に囲まれて、バックにして撮影するのもいい方法です。花がきれいな季節を選んで、好きな花の時期に撮ってみるのもいいでしょう。桜の花などがきれいなバックになります。プロのカメラマンならば、バックとのバランスも考えて、上手に撮影してくれますのでおすすめです。

思い出の場所

遺影にスナップ写真はNG?おすすめのロケ地と撮り方を解説8

遺影は決まり事がないことから、スナップ写真もどこで撮っても大丈夫です。そのため、あなたの思い出の場所でスナップ写真を撮影することもおすすめです。

思い出の旅行地やよく通った場所、デートした場所などをロケ地に選ぶ場合もあります。
出張して撮影してもらう必要がありますが、思い出になっていいでしょう。出張費がかかりますので、できれば撮影地のそばの写真館などに依頼するのもおすすめです。
いい気候の時を選んで撮影してみてください。

遺影のスナップ写真のまとめ

本記事では、遺影用の写真について、以下の点を解説してきました。

  • ・遺影用にスナップ写真が可能
  • ・遺影用の写真のポイントでは顔がはっきりしてバランスのいい写真を選ぶことが大切
  • ・プロのカメラマンや写真館の出張サービスの利用も可能
  • ・ロケ地選びにこだわるのがおすすめ

自分の「お気に入りの写真にしたい」「自然な表情の写真にしたい」「自分らしい写真にしたい」とこだわりたい人も多くいます。いろいろなことにこだわって、遺影のスナップ写真を撮ってみるといいでしょう。

個人で撮影しているフリーランスのカメラマンや写真館の出張サービスならば、プロの技で素敵なスナップ写真を撮ってくれます。せっかくスナップ写真を撮るならば、こだわって好きなロケ地で撮影してみてください。

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